なぜエナジードリンクは高いの?
2014年、J-castニュースにて『 「リゲイン」の希望小売価格は190ミリリットル缶で185円(税抜き)。ほかのエナジードリンクも同程度の価格設定で、一般的な炭酸飲料よりも高い。こうした価格の高さがブランド力につながり、若者を中心に支持を広げてきている。』と書いてあってこれはそうなのかな?高額なことがブランド力???と思ったのでエナジードリンクの価格について1980年代まで遡って考えてみましょう。
著者:エナジー・ドリン君
2001年頃、在米時にダンスシーンを通じてエナジードリンクに出会い感動。 帰国後日本ではネタ飲料扱いだったエナジードリンクの本当の魅力を伝えるために2013年総合サイトを開設。 エナジードリンクマニアとして改めてエナジードリンクを真剣に飲み始め、各国で狩りをして飲み集めたコレクションは世界7,000種類以上。 メディア取材を受ける評論家や専門家としても活動中。
エナジードリンクが高い理由
エナジードリンクが高い理由は特にありません。原材料が高いわけでもないし、製造工程が特殊でコストがかかっているわけでもありません。普通の炭酸飲料と内容は大差ありません。
それでも1本200円前後の高額で売れるから売っているだけです。
ではなぜエナジードリンクはここまで高額なのか、歴史を振り返ってみましょう。
レッドブルの功績
ここまで高額で売れるのはレッドブルが「エナジードリンク」を世界で初めて作り出し、「エナジードリンクを飲むと何か得られるのではないか!?」というイメージを上手く作り上げたことが大きな転換点です。
そこに追随した他のメーカーも同様に高額設定にしたことでこの価格が維持され、「エナジードリンクは高い」という共通認識が生まれたと考えられます。
2000年前後からは欧米でレッドブルの倍の容量、473~500mlのエナジードリンク(モンスターエナジー、ロックスターエナジー、リレントレスエナジー、マザーエナジーなど)が発売されはじめることで徐々にコスパの良いエナジードリンクも販売されるようになっています。
とは言え473~500mlサイズでも1本2ドル前後の価格は通常の炭酸飲料の倍ほどする価格設定です。儲かってしょうがないですよね。レッドブルはこの莫大な売上を世界中でプロモーションに投下していることでも有名です。(プロモーションにお金がかかるから高額にしているわけではないので注意)
レッドブルがエナジードリンク市場を作り上げたからこそ現在の高額なエナジードリンクが当たり前になりましたし、一方で各メーカーが缶に「エナジードリンク」と書くだけで高額設定する意味不明な状況が生まれてしまったとも言えます。
エナジードリンクが高い理由はレッドブルの価格設定が成功し、そこに他社も追随したからと考えてよいのではないでしょうか。
高いだけで魅力のないエナジードリンクは短命
普通の炭酸飲料と大差ない内容、味なのに倍以上で売れるなら誰だって飛びつきますよね。
そのため安易に飛びついたメーカーのエナジードリンクは単に高いだけで、高くても買いたくなる魅力が乏しいため基本的に短命で終わります。缶に「エナジードリンク」と書いて200円で売るのは自由ですが、それを皆が受け入れて買ってくれるかはまた別の話。
冒頭に書いた「リゲインエナジードリンク」はエナジードリンクとしてブランド力を得ることなく消えていきました。日本の第一次エナジードリンクブームの出来事です。この頃はどのメーカーもエナジードリンクについて何も理解していない様子でした。
エナジードリンクだから高くても皆買うわけではないんですよね。
激安高コスパエナジードリンクも世界中に存在する
「エナジードリンクは高い」という認識は世界共通で間違いありません。
しかし日本をはじめ世界では高額設定しない激安価格のエナジードリンクブランドも多数存在します。詳しくは「1本100円は高い!コスパ最強のエナジードリンクまとめ(日本&世界)」のページをご覧ください。