国内初九州の20代男性がエナジードリンクや錠剤で死亡した事故について
日本ではカフェイン中毒による死亡例は今のところない、とされてきましたが2014年に九州に住む20代の男性が日常的にエナジードリンクなどのカフェイン入り飲料とカフェイン錠剤を飲み続けて死亡した事故が起きていたことがわかりました。
テレビでも取り上げられエナジードリンクマニアにも異常なアクセスがあったので記録として記事に残しておこうと思います。
著者:エナジー・ドリン君
2001年頃、在米時にダンスシーンを通じてエナジードリンクに出会い感動。 帰国後日本ではネタ飲料扱いだったエナジードリンクの本当の魅力を伝えるために2013年総合サイトを開設。 エナジードリンクマニアとして改めてエナジードリンクを真剣に飲み始め、各国で狩りをして飲み集めたコレクションは世界7,000種類以上。 メディア取材を受ける評論家や専門家としても活動中。
カフェイン中毒で死亡した男性について
- 九州地方に住む20代男性
- 24時間営業の店舗で深夜勤務の仕事
- 死亡する1年前からカフェイン入りの清涼飲料水を常飲
- その1年間体調不良が続き嘔吐することも
- 死亡する1週間前には眠気で仕事に支障が出ていた
- 死亡当日も嘔吐し寝込んでいた
男性は死亡する1週間前から寝坊していて、それを解消するために大量のエナジードリンクとされている清涼飲料水とカフェイン錠剤を摂取したと見られています。
解剖した医師からの発表について
解剖を担当した福岡大学医学部 久保真一教授らの発表によると下記のような事実がわかったそうです。
(10月に神戸の学会で発表されたそうです)
- 1本あたりカフェイン150~170mgの清涼飲料水を常飲
- エナジードリンクと思われる商品名は公開せず
- 胃にはカフェイン錠剤の可能性がある破片
- 血液1ml当たり182マイクログラムのカフェイン検出(70マイクログラム~過去死亡例あり)
九州の男性の死亡原因として、カフェイン入り清涼飲料水とカフェイン錠剤を短時間に摂取した『カフェイン中毒で死亡』と結論づけたそうです。
これは国内で初めての死亡例となったこともあり、『主にエナジードリンクなどの常飲で死亡した日本初の事例』などのように新聞やテレビで報道されています。
久保真一教授はエナジードリンクを大量に飲んだだけでなく錠剤の併用によって死亡に繋がった可能性があるとコメントしています。この錠剤についても何を飲んでいたかは明かされていません。
ニュース番組の反応
どのニュース番組もこのエナジードリンクによって死亡した日本初の例として取り上げていました。エナジードリンクの他にコーヒーや緑茶、紅茶、カフェイン錠剤、栄養ドリンク、風邪薬など様々なものにカフェインは入っているし、気づかないうちに飲み過ぎてしまうこともあります、という注意喚起が多かったです。
エナジードリンクは特別カフェインが多いわけではないということ、致死量になるまでエナジードリンクを短時間で飲み切ることは難しいということもチラッと触れられていたのはよかったと思います。これについてはカフェイン中毒になるカフェイン量を参照してください。
エナジードリンクマニアとして
エナジードリンクなのか眠眠打破のようなものなのかははっきりしていないのでなんとも言えないのですが、エナジードリンクで死亡、とずっとテレビやネット記事で見たり聞いていると遺族はこれを見るたびに辛いだろうなと感情移入してしまいました。しかも亡くなったのは去年で報道されたのが2015年だというのだからなおさら。
エナジー・ドリン君も2014年は正確にはわかりませんが1日2~4本、年間900~950本くらいのエナジードリンクを飲んでいてやはり急性カフェイン中毒の症状がでるときがありました。無理するために飲んでいるわけではないのでそのときは少し間を空けたりしていましたが、やはり飲み過ぎは良くないです。ちなみに2015年は300~400本/年くらいだと思います。
2015年はエナジードリンクを飲むこと自体を抑えているのではなく、忙しすぎて逆に飲む時間が無くなったというのが正直な所Σ(´∀`;)エナジードリンクを眠気覚ましにするのは無駄が多すぎることと睡眠時間は基本的に削らないので眠気覚ましにエナジードリンクを大量摂取することはしませんし、飲むならしっかりと味わって飲みたいですよね。エナジードリンクマニアならよくわかると思います。
今回の報道でエナジードリンクをはじめとしてカフェインで死亡する可能性があることが広く認知されるようになったと思いますし、エナジードリンクは危険という認識がより強くなったと思います。
その上で、番組では普通に飲む程度で飲み過ぎなければ大丈夫と伝えていますし、エナジードリンクマニアのサイトでも昔から掲載しています。が、実際は悪い印象のほうが頭に残りやすく多くの人に伝わりやすいのでエナジードリンク自体が悪者になってしまった感じは否めませんね。
しかしまたカフェインの急性症状などによる死亡事故が起きないよう、テレビなどで広く知られることは良いことだと思います。エナジードリンクを好きな人が『危険じゃない!』というよりも断然効果的です。人が亡くなるよりもエナジードリンクってヤバイよねと言われてるくらいのほうが良いと思うので、エナジー・ドリン君としてはこれをきっかけにより多くの人が『限度ってもんがあるだろ』と認識してくれたら良いなと思っています。
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