KRATINGDAENG Red Bull(クラティンデーン)
タイ発「クラティンデーン・レッドブル」。東南アジアに行くとこんなミニサイズで金色のレッドブルを見たことがあるかもしれません。
一瞬レッドブルの偽物と思われがちですが、実はこちらがレッドブルの元祖です。クラティンデーンは1976年タイで誕生した栄養ドリンク。クラティンデーンを和訳すると「赤い雄牛」です。
東南アジアで展開していたクラティンデーンをもとにオーストリアのディートリッヒ・マテシッツが独自レシピとデザインで開発し、ヨーロッパから世界に向けて1987年に発売したのが現在世界で有名な青とシルバーのレッドブルです。
今回はタイ産のKRATINGDAENG Red Bullと世界トップシェアとなったヨーロッパ産のRed Bullの飲み比べレビューもしてみたいと思います。
KRATINGDAENG Red Bull(クラティンデーン)の基本情報
メーカー | T.C.Pharmaceutical |
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製造国 | タイ |
味 | 王道系 |
総合評価 | ★★★☆☆ |
KRATINGDAENG Red Bull(クラティンデーン)の特徴とお薦めポイント
- タイの元祖レッドブル
- 東南アジア特有の無炭酸・濃密フレーバー
- エナジードリンクではなく栄養ドリンクタイプ
著者:エナジー・ドリン君
2001年頃、在米時にダンスシーンを通じてエナジードリンクに出会い感動。 帰国後日本ではネタ飲料扱いだったエナジードリンクの本当の魅力を伝えるために2013年総合サイトを開設。 エナジードリンクマニアとして改めてエナジードリンクを真剣に飲み始め、各国で狩りをして飲み集めたコレクションは世界7,000種類以上。 メディア取材を受ける評論家や専門家としても活動中。
KRATING DAENGの味
中身は発色の良い黄色。香りは想像よりも控えめです。エナジードリンク特有の部屋に充満するような広がりはそこまでないですね。
口に含むと甘酸っぱくフルーティーな味わいです。甘味と酸味のバランスが程良い感じですが無炭酸なので甘いシロップを飲んでいるような感じ。東南アジアの高炭水化物配合エナジードリンク特有の味わいです。
シロップのような甘辛さの割に舌触りは比較的軽やか。無炭酸で砂糖たっぷり配合なのに口にベタベタ残る残留物も控えめです。サラサラ飲める濃縮シロップという言葉がぴったり。
ケミカル感はそこまで強くなくエグみはほとんどないので氷を入れてガッツリ冷やすと良いでしょう。
タイ産KRATING DAENGと欧州産レッドブルの飲み比べ
タイのクラティンデーンとヨーロッパのレッドブルの大きな違いは「無炭酸か炭酸か」ということが知られていますが、味も大きく違うんですよね。というわけで飲み比べてみましょう。
左がクラティンデーン、右がヨーロッパ産日本発売のレッドブル。
KRATINGDAENGは濃厚で芳醇な甘さが包み込み、東南アジアらしさの象徴とも言える圧倒的で濃密な甘味が特徴です。エナジードリンクの王道系フレーバーとはちょっと違うかな。
一方で欧州産レッドブルはクラティンデーンと比較すると甘さは控えめに感じるレベル。酸味が際立ちキレのある王道系フレーバーが特徴です。炭酸があることも手伝って欧州産レッドブルのほうが爽快感があります。
栄養ドリンク系の飲み心地と甘い「東南アジア系の味」のクラティンデーンと、「エナジードリンクの王道系フレーバー」を確立した欧州産レッドブル、機会があればぜひ飲み比べてみてくださいね。
KRATING DAENGのエナジー成分
カフェイン80mg、タウリン1000mg、コリン50mg、リジン50mg配合。カフェインやタウリンは欧州産レッドブルと同量配合。
炭水化物は販売国によってわずかに配合量が違いますが、各国250ml缶で45~47g前後含まれています。この大量の糖分は東南アジア系エナジードリンクの特徴でもあります。500ml換算で90gの糖分は世界最高レベルの配合量。
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KRATING DAENGのデザイン
金色のミニサイズ缶にお馴染みのレッドブルのロゴが配置されているわかりやすいデザインです。
500ml缶と同じ太さでちょうど半分の250ml缶。東南アジア系の250ml缶はこのタイプがけっこう多いです。
タブはレッドタブでブルロゴが刻まれています。
元祖東南アジアの味、KRATING DAENG
クラティンデーンは、多くの人が見慣れている青とシルバーのレッドブルとは違うカラーであったり、偽物が多く流通している印象が強い東南アジアで売られているということもあって、偽物とかバッタモンのように見られがち。実際はクラティンデーンのほうが10年先に販売していたんですよね。
クラティンデーンは甘すぎる東南アジアのエナジードリンクの味そのものです。まずこれを飲んでおけば東南アジアのエナジードリンクの方向性が理解できるはず。東南アジアへ旅行の際はぜひ一本飲んでみてください。
エナジー・ドリン君の独自評価
- フレーバー
- 香り
- 重さ
- 爽やかさ
- モグモグ感
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みんなのKRATINGDAENG Red Bull(クラティンデーン)の味・成分の感想・評価
★★★★
トロトロでただ甘く炭酸の力って大きかったんだなって教えられる一品。濃厚な味は相当の甘党出なければ耐えられないかもしれない(自分は大丈夫だった)。今思えばかき氷にかければ元気と涼しさ両方取れる至極の一品になれた気もする。勘違いかもしれないが最初ほんのりと匂い強めの牛タンが一瞬だけ通ったと感じたのは自分だけだろうか。