Lost ENERGY DRINK
2004年ハンセンから発売されたカリフォルニアサーフブランドのエナジードリンクシリーズ、ロストのオリジナルフレーバーです。企画モノのエナジードリンクか、と最初は期待していませんでしたが予想を裏切る美味さで驚きましたΣ(・∀・;)
著者:エナジー・ドリン君
2001年頃、在米時にダンスシーンを通じてエナジードリンクに出会い感動。 帰国後日本ではネタ飲料扱いだったエナジードリンクの本当の魅力を伝えるために2013年総合サイトを開設。 エナジードリンクマニアとして改めてエナジードリンクを真剣に飲み始め、各国で狩りをして飲み集めたコレクションは世界7,000種類以上。 メディア取材を受ける評論家や専門家としても活動中。
濃厚な甘さで病的なケミカルフレーバーが誕生
開栓すると王道系の甘い香りにバニラのような甘い香りもミックスされ、ここ最近感じることのなかった芳醇な香りに包まれ驚きました。初めてエナジードリンクを開けたときに独特の濃厚な香りの衝撃を受けた、あの感覚を思い出します。
中身は赤みがかっていて見た目だけだとコーラ系なのかなと思ってしまうような色をしていますよね。でも香りはかなり強烈な甘い王道系なんです。
これは初心に帰ったかのような王道系エナジードリンクが待っているんじゃないか!?と思って飲んでみると、予想していた甘い王道系の味わい・・・ではなく、今までに感じたことのないほどの強烈ケミカルフレーバーΣ(・∀・;)
一発目の刺激がロックスターオリジナルやバッテリーオリジナルのようなケミカルフレーバーをさらに強くした味だったので、あまったるい香りとのギャップに驚かされました。
さらに飲み口のケミカルフレーバーに続いて甘辛いほど濃厚な味わいと芳醇な香りが一気に口と鼻を包み込むため、まるでアルコールを飲んでいるかのようです。ケミカルフレーバーと甘ったるいフレーバーが違和感なくミックスされていることも初めての体験でした。
一般的なケミカルフレーバーとされるロックスターオリジナルなどと違うところは味全体が異様に甘く濃厚なところでしょう。『王道系の味わいの中にこんな味もする、あんな味もする』ということではなく、ケミカルフレーバーも強いし甘い香りも味もすべてが同じくらい強い、全部が強いw珍しい王道系フレーバーです。
小細工は面倒だから王道系の味全部入れとけばいい、と思ったかどうか定かではないですが今までの王道系&ケミカルフレーバーの中でもトップクラスの濃さ。
ケミカルフレーバーは飲み続けていると意外と癖になって好きになってしまう人もいますよね。でもロストエナジーの濃厚な甘いシロップ系ケミカルフレーバーはちょっとしんどいと思います(;´∀`)
ロストエナジードリンクのエナジー成分
カフェイン160mg、タウリン2000mg、カルニチン、高麗人参、ガラナ、イノシトール、マルトデキストリンなどモンスターエナジーと同様のエナジーブレンド。
エナジーブレンドの内容で何か変わるわけではありませんが、ロストの提案する世界観が成分にも反映されていたらもっと面白かったのに・・・、と思います。味が特徴的なだけにもったいないですね。
意外と傑作だった可能性が高いエナジードリンク
ロストエナジードリンクはアメリカのエナジードリンクブームのど真ん中に登場したブランドのひとつです。改めて今飲んでみると当時から10年が経過して各国で色々なフレーバーが出切った今でさえ、この濃厚な王道系&ケミカル系のミックスフレーバーとして最強の濃さを誇っていると思います。
アパレル系のコラボエナジードリンクで終わらせるのはもったいないくらいの味で、低価格で濃厚系のVENOM等と同じような路線でずっと販売を続けられたらよかったのにと思います。
しかしデザイン的にはかなりモンスターの二番煎じというか、とりあえずそれっぽくした感じが強いので残念でした。ブームの頃はやっぱり混沌としていますからコンセプトもブレブレなものが多いです。
これが何年か続いていくと方向性が定まって独自路線を見出した商品が出来上がっていくんですよね。2018年からのBangエナジードリンクはフィットネス系ライフスタイル志向の層向けに完璧にシフトして特にわかりやすくなってきていると思います。残念ながらロストエナジードリンクはそうなる前に消えてしまいましたが。
タブはレッドリングタブ。モンスターエナジーの前身であるハンセンで作られているので色々な部分がモンスターエナジーのそれそのままなんですよね。さすがにこの小さなタブにロゴを入れるのは難しかったようです。
エナジー・ドリン君の独自評価
- フレーバー
- 香り
- 重さ
- 爽やかさ
- モグモグ感