イギリスで16歳未満がエナジードリンクを買えなくなる!?エナジードリンク購入の年齢規制を考える
イギリスの大手スーパー、コンビニ各社がエナジードリンクの購入に年齢制限を設けることを決定。事実上イギリスで16歳未満がエナジードリンクを購入できなくなる可能性が高まったとのことです。
イギリスのエナジードリンク購入規制
- 16歳未満へのエナジードリンク販売をスーパーが独自に禁止
- 購入の際に年齢確認が行われる
- 対象スーパーはBoots、Asda、Waitrose、Tesco、Co-op、Aldi、Lidl、Sainsbury’s、Morrisonsなど
- 対象商品は1Lあたりカフェイン150mg以上配合のエナジードリンク
- 2018年3月から店舗ごとに順次導入予定
エナジードリンクトラベラーとしてロンドン中の店舗を狩りに周った経験から、今回のニュースを見てこれらのスーパー、コンビニだけが実施したとしても、街中のほぼすべてと言っても良いほどの小売店で年齢規制がかかり16歳未満は買えなくなる印象です。
ドリン君が好きな狩り必須のスーパー3社はここに名前が挙がっていませんが恐らくこの流れに乗るんじゃないかなと思います。(ロンドンでの狩りはこちらの記事で御覧ください。)
ほとんどのエナジードリンクが対象となる
今回のイギリスの規制基準である、『1Lあたり150mgのカフェイン配合』というのはほぼ全てのエナジードリンクが対象となります。
例えばレッドブル250ml缶には80mgのカフェインが配合されているので1L換算で320mgとなり、モンスターやロックスターなども500ml缶で160mgと基準を超えてしまいます。
これら大手エナジードリンクブランド以外の格安エナジードリンクブランドのBOOST、EMERGE、KXなどは250mlで75mgのカフェインが配合されていてすべて規制対象として引っかかります。ほとんどの人は大手ブランド以外興味はないと思いますがw
1Lあたり150mgのカフェイン配合という基準はかなり厳しいですね。エナジードリンク以外にも高カフェイン配合飲料ということで規制がかかるとしたらコーヒーなども買えなくなるレベル。しかし規制対象となるのはエナジードリンクだけのようです。
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現状はエナジードリンクマニアにとってほとんど影響なし
今回は法律で規制されるわけではなく、イギリスの大手小売店が揃って行う年齢確認と販売制限なんですね。
しかも16歳未満にしか関係ない話ですから、イギリス現地の人はもちろん、日本人としては中学生以下で単身イギリスまで狩りに行く人はいないと思いますし、多くのエナジードリンクマニアにとって今回のニュースは直接的な打撃はないと思います。
ただし今回の件がきっかけで販売時の年齢規制以外に広告関連等その他細かい規制を民間で実施せざるを得なくなる可能性もあるのでエナジードリンクのイメージ低下は避けられないですけどね。
個人的に年齢規制には反対ではありません
1L換算するとエナジードリンクよりコーヒーのほうがカフェイン量が多くなる(60mg/100 mL厚生省HP参照)場合も多く、エナジードリンクだけが特別危険視されるのはどうかと思いますが・・・。
やはり子供が好んで飲める美味さや、イキってたくさん飲もうとする傾向にあるのはやはりエナジードリンクのほうが多そうですよねΣ(´∀`;)
体が小さくまだ出来上がっていない小中学生がカフェインをたくさん摂取することはさすがに良くないと思いますし、個人的には予期せぬ事故発生の抑止力になるなら今回の販売店による年齢規制は賛成です。中途半端に16歳未満なんてせず18歳未満まで年齢を引き上げるくらいしないとほとんど意味はないと思いますけどね。
(2014年リトアニア18歳未満へエナジードリンク販売禁止のニュースはこちら)
まあしかし今回の件に関して言えば実際に16歳未満がどれだけエナジードリンクを飲みまくっているか疑問ですし、購入する年齢層を考えても規制する年齢が低すぎてパフォーマンスでしかないようにも感じますよね。これくらいの軽めの規制なら他のEU諸国も取り入れるところが増えるかもしれません。
※ちなみにカフェインの配合量はアメリカ、イギリス(その他EUも)、日本とそれほど差はなく100mlあたりで比較すると日本のほうが多く配合されている場合もあり、またエナジードリンクだけを飲んで死亡にまで至るのはとても厳しいと考えられます。エナジードリンクとカフェイン中毒・致死量に関してはこちらを御覧ください。
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著者:エナジー・ドリン君
2001年頃、在米時にダンスシーンを通じてエナジードリンクに出会い感動。 帰国後日本ではネタ飲料扱いだったエナジードリンクの本当の魅力を伝えるために2013年総合サイトを開設。 エナジードリンクマニアとして改めてエナジードリンクを真剣に飲み始め、各国で狩りをして飲み集めたコレクションは世界7,000種類以上。 メディア取材を受ける評論家や専門家としても活動中。