ペプシコ、ロックスターを38.5億ドルで買収
アメリカの大手エナジードリンクブランドのひとつ、ロックスターをペプシコが38.5億ドルで買収することが発表されました。これが実現するとロックスターのアメリカ国内のシェア拡大とペプシコ製の既存エナジードリンクと新製品の拡大が予想されます。
創業者ラッセルが株の85%を所有、その母が15%を所有、彼はさらにもう一段階上のアメリカンドリームを掴むことになります。
エナジードリンク分野の拡大
健康志向の高まりで炭酸飲料自体が低迷を続ける中エナジードリンクだけは伸び続けていることは飲料業界では有名ですが、その中でもロックスターの買収が実現するとは・・・。
これまでロックスターはペプシコによる流通で販売されていました。(アメリカ以外の多くの国でも同じ)
ロックスターとのこの流通契約の中でペプシコはエナジードリンク分野の販売を制限されていましたが、今後ロックスター買収によってこの制限を回避できると考えられます。
コカ・コーラとモンスターエナジーはアメリカでコカ・コーラエナジー販売の際に一悶着ありましたが、ペプシコとロックスターの場合は買収が成功すれば基本的に彼らのような法廷闘争にまで発展することはまずなく、比較的スムーズにエナジードリンクをリリースできる土台ができあがります。
ロックスター、AMP、エナジードリンク新商品を全米に拡充
ペプシコ傘下に入ることでにロックスターの流通量をこれまでよりも劇的に増やすこともできると考えられています。
アメリカの各州で狩りをしたことがあるガチマニア・トラベラー(エナジードリンクマニアを深く深く読み漁っている人も)なら薄々気づいていた人もいると思いますが、ロックスターは一部の地域では致命的なほど流通シェアを持っていないんですね。ペプシコによるシェア拡大は難しいことではなく、利益率の非常に高いロックスターには伸びしろしかないんです。
ちなみにロックスターはアメリカの3大エナジードリンクのひとつとして有名ですがシェアは年々減少しており、現在爆発的にシェアを伸ばしているbangに食われかけています。個人的には完全にペプシコ傘下になるのは良かったしオーナーのラッセルも絶妙な判断をしたという印象です。
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著者:エナジー・ドリン君
2001年頃、在米時にダンスシーンを通じてエナジードリンクに出会い感動。 帰国後日本ではネタ飲料扱いだったエナジードリンクの本当の魅力を伝えるために2013年総合サイトを開設。 エナジードリンクマニアとして改めてエナジードリンクを真剣に飲み始め、各国で狩りをして飲み集めたコレクションは世界7,000種類以上。 メディア取材を受ける評論家や専門家としても活動中。