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オーストラリアで基準を超えるカフェイン量の海外エナジードリンクが問題に

投稿日:2024年1月24日|最終更新日:2024年1月24日

オーストラリアで基準を超えるカフェイン量の海外エナジードリンクが問題に
オーストラリアには主にアメリカのエナジードリンクがコンビニやサプリメントショップ等の店頭で輸入販売されています。特にカフェイン配合量の多いブランドが輸入されていることが多く、そのほとんどがオーストラリアの食品基準値を越えたものです。

今回は南オーストラリア州で国の食品基準値を大幅に超えたエナジードリンクが販売されていることが問題視され話題となったニュースです。

オーストラリアの食品基準の倍以上のカフェインを含むエナジードリンクが問題に

オーストラリアの食品基準値では1Lあたり320mgのカフェイン配合量が上限と定められているとのこと。その基準値の倍以上にあたる473mlに300mgのカフェインが含まれたアメリカのエナジードリンクが輸入販売されていることが南オーストラリア州で問題視されています。
オーストラリアで基準を超えるカフェイン量の海外エナジードリンクが問題に
こちらはニューサウスウェールズ州の店頭で販売されている輸入エナジードリンクの一例です。このようなアメリカから輸入された高カフェイン配合のエナジードリンクを多くのコンビニで見かけます。

今回指摘されたエナジードリンクはアメリカのG FUELで、473ml缶1本あたり300mgのカフェインが含まれています。

その他にもC4エナジードリンク(473mlあたりカフェイン200mg配合)やGhost Energy(473mlあたりカフェイン200mg配合)も指摘されていて、これらも1Lあたり320mgの基準値を遥かに越えています。

アメリカでは473mlで300mgのカフェインが含まれているエナジードリンクは珍しいことではありませんが、成分をローカライズせずそのまま輸入された商品が今回のオーストラリアを含め海外で問題視されることがあります。

オーストラリア政府が基準値を超えたカフェイン配合量の輸入エナジードリンク対策へ

オーストラリア、ニュージーランドで製造・販売されているエナジードリンクに含まれるカフェインはすべて国の食品基準値内もので問題ありません。

このニュースが報じられるまでオーストラリアのエナジードリンクのカフェイン量は気にしていませんでしたが、どれくらい配合されているのでしょう?高カフェイン配合のイメージが強いフィットネス系エナジードリンクも増えてきたので改めて配合量を確認してみました。

当然1Lあたり320mgの基準値内でした。その他レッドブル、モンスターエナジー、ロックスターもオーストラリアで販売されている正規品は基準値内です。

オーストラリアで基準を超えるカフェイン量の海外エナジードリンクが問題に
今回問題となった輸入エナジードリンクに対して南オーストラリア州政府は今のところ販売禁止としていないものの、取扱店舗には改めて成分を確認し該当するものがあれば店頭から排除するようアナウンスしています。また他の州の保健局にも基準値を超えた輸入エナジードリンクの危険性を呼びかけているとのことです。

高カフェイン配合エナジードリンクのオーストラリアローカライズ版

オーストラリアではアメリカのエナジードリンクブランドの正規ローカライズ商品が登場しています。

bangシリーズはオーストラリア向けに500ml缶にサイズアップされカフェイン配合量は160mgに抑えられています。
2024年にはGHOST ENERGYも500ml缶、カフェイン配合量160mgで正規販売を開始。

しかし既存ブランドが強すぎるためか、これらのローカライズ版は店頭でほとんど見かけません。
オーストラリアで基準を超えるカフェイン量の海外エナジードリンクが問題に
ずっとオーストラリアでエナジードリンクを見てきて感じるのは、海外のブランドが参入する隙がほとんどないことです。店頭の状況はレッドブルとV ENERGYで体感7割くらい、残りをモンスターとロックスター、マザーとその他フィットネス系ブランドが追随する感じです。ここに入り込めるスペースはもうないんです。

そんなオーストラリアの状況でアメリカのエナジードリンクブランドがローカライズされ正規販売されたとして、どれくらいシェアを伸ばせるのか、そしてカフェイン量基準超過で懸念されている輸入エナジードリンクの販売規制が南オーストラリア州以外にも広がっていくのか気になりますね。

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著者について著者:エナジー・ドリン君

2001年頃、在米時にダンスシーンを通じてエナジードリンクに出会い感動。 帰国後日本ではネタ飲料扱いだったエナジードリンクの本当の魅力を伝えるために2013年総合サイトを開設。 エナジードリンクマニアとして改めてエナジードリンクを真剣に飲み始め、各国で狩りをして飲み集めたコレクションは世界7,000種類以上。 メディア取材を受ける評論家や専門家としても活動中。