カナダでエナジードリンク45種類がリコール
カナダで45種類のエナジードリンクがリコールされたニュース。リコール理由はカフェイン含有量がカナダで定められた量を超えていたことと英語・フランス語の2カ国語でラベル表示がされていなかったことです。
リコールされたエナジードリンクの大半が海外から輸入されたもの
今回リコールされたエナジードリンクは主にアメリカのエナジードリンクが多く見られ、正規の輸入販売手続きをとっていないモグリの輸入販売商品と見られています。店頭販売とネット販売されているものを対象とした措置とのこと。
主なブランドはモンスターエナジー、レッドブル、AriZona RX Energy、ボストンアメリカ商品、Bang、Bucked Up、Celsius、C4、G Fuel、Ghost、Mtn Dew Energyなど。
カナダのカフェイン配合量規制
カナダではエナジードリンク1食あたりカフェイン180mgまでの制限があり、上記の製品にはカナダで定められた配合量を超えているものが含まれているとのこと。各ブランド名を見るとわかりますがカフェイン200~300mg程度配合されたのものが多いですね。
英語・フランス語の併記
カナダでは公用語として英語とフランス語の2カ国語でラベル表示する必要がありますが、今回リコール対象となった商品はこの表示要件を満たしていませんでした。要するに海外から仕入れたものをカナダ国内で販売する要件を満たすことなくそのまま販売していたということです。
カナダ保健省のコメント
カナダ保健省によれば「リコールされたエナジードリンクの大半はカナダで製造されたものではなく、またカナダで販売されることを目的とした商品でもない。第三者によって輸入され販売されたもの」としています。
この声明通り、カナダで販売する要件を満たしていないものはすべてリコール対象となりましたが、一方で海外発のブランドでもカナダ向けにすべての要件を満たしローカライズされた正規のエナジードリンクは問題なく流通しており、安全に購入できることに変わりはありません。
今回リコールとなった多くの商品はアメリカで多くの人たちが普通に飲んでいるのでそれがカナダ人にとって害があることにはならないはずですが、エナジードリンクという世間から敵視されがちな商品かつ国のルールを無視して販売した行為はトータルで印象が悪いですね。
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著者:エナジー・ドリン君
2001年頃、在米時にダンスシーンを通じてエナジードリンクに出会い感動。 帰国後日本ではネタ飲料扱いだったエナジードリンクの本当の魅力を伝えるために2013年総合サイトを開設。 エナジードリンクマニアとして改めてエナジードリンクを真剣に飲み始め、各国で狩りをして飲み集めたコレクションは世界7,000種類以上。 メディア取材を受ける評論家や専門家としても活動中。