カラメル
カラメルはエナジードリンクには風味付けとして、褐色の着色料として添加される天然添加物です。特にエナジー成分として配合されているわけではありません。
エナジードリンク、コーラ、焼きそば、カレー、ソースなどを褐色に色付けするために使われていて、毎日何かしらのカラメルを含む食品を食べているのではないでしょうか。
カラメルの発がん性
カラメルはエナジードリンクやコーラなどにも使われていますが、カラメルの種類(1~4のうち3と4)によっては発がん性があるとアメリカで問題になりました。
カラメル色素の中の4-MEI(4-メチルイミダゾール)という成分に発がん性があると考えられていて、カリフォルニア州では清涼飲料水1缶当たりに含まれる4-MEIの量が29μgを超える場合は発がん性の警告表示を義務付けて話題になりました。そして現在は発がん性物質として認定されています。
これによりアメリカでは過去にコカコーラ355ml缶に100μgのカラメル色素が使われていたため、現在ではこれを基準値内に減らして製造しています。
しかしFDAや欧州食品安全機関は健康上の懸念はないとしています。
というのもFDAによるとコーラに含まれる4-MEIをはじめその他の成分で癌が発生するとすれば1日1,000缶以上飲まないと無理としているからです。事実上4-MEIによって発がん性を危険視するレベルではないと言えるでしょう。
日本のカラメルに関する安全性
アメリカでこのような状況になっているものの日本ではカラメルの危険性が知られていないという記事を見かけますが、実際は1980年に厚生省が2年にわたるマウスの実験においてカラメルは発がん性がないと結論づけています。
1985年、国際機関JECFAはカラメル1、3、4に関しては発がん性は認められないとし、カラメル2は2000年に安全性が評価されています。
著者:エナジー・ドリン君
2001年頃、在米時にダンスシーンを通じてエナジードリンクに出会い感動。 帰国後日本ではネタ飲料扱いだったエナジードリンクの本当の魅力を伝えるために2013年総合サイトを開設。 エナジードリンクマニアとして改めてエナジードリンクを真剣に飲み始め、各国で狩りをして飲み集めたコレクションは世界7,000種類以上。 メディア取材を受ける評論家や専門家としても活動中。