日本のレッドブルにタウリンが入っていない理由
レッドブルが日本で発売されると、配合成分が海外とは違うと言われ続けていました。その代表的な成分がタウリンでしょう。レッドブルが日本で発売される際にタウリンは配合されず、代わりにアルギニンが配合されているのです。なぜタウリンを配合していないのか、タウリンの効果は実際どうなの?という部分も体験談を交えてまとめました。
清涼飲料水として販売するために、タウリンは入れられなかった
レッドブルは日本で清涼飲料水として販売したかったのですが、日本ではタウリンが入っていると清涼飲料水ではなく医薬部外品に分類されてしまいます。栄養ドリンクなどにタウリン等が含まれていますが、これらは医薬部外品です。
そのため、レッドブルは日本ではタウリンを配合せず、アミノ酸のひとつであるアルギニンを配合し、清涼飲料水として販売することになりました。
ちなみにタウリンとアルギニンがもたらす影響はまったく違います。タウリンの効果の代用としてアルギニンを入れたのではなく、タウリンを削った分、何を入れようかと考えたときに候補の中からアルギニンが選ばれたのだと推測されます。
『タウリンは効果が強すぎるから日本では配合されなかった』・・・、わけではなく、単純に医薬部外品扱いにしたくなかったからなんですね。これはレッドブル以外のモンスターなどもそうです。
タウリンが入っていないと効果が弱い?
『日本のレッドブルは海外のものよりも成分が抑えられていて効果が薄い、海外のレッドブルは本当に効く』どこかで見たことあるフレーズだと思います。これはタウリンが配合されているかどうかで言われることも多いと思います。
しかし調べてみるとタウリンが及ぼす効果については様々な研究論文が出ているものの、人が経口摂取して得られるとされる説には科学的な根拠がないものがほとんどとのこと。アメリカの1~2g程度のタウリン入りレッドブルを飲んだからといって、急に元気が出たりやる気がみなぎったりすることは考えにくいというのです。
気になる方はアメリカ国立衛生研究所のPubMedで検索してみてください。
海外のタウリン入りエナジードリンクを毎日飲んでいて感じること
実際に1日1本~数本の国内外のエナジードリンクを飲む習慣があるドリン君の体験談を書くならば、国内外どちらのエナジードリンクを飲もうが特別な効果を感じたことはなく、レッドブルだろうがモンスターだろうが、どの国のものだろうが違いを感じたことはありません。
レッドブルをはじめ海外のエナジードリンクは日本に住んでいると気軽に飲めるものではないので特別感を感じがちです。もちろん特別に美味しく感じたりすることもありますし、効果の面で言えば思い込みやプラシーボも少なからずあるのではないでしょうか。
レッドブルが日本で販売する際にタウリンを除外したことで、昔から色々と話題になる部分であることは間違いありませんが、そもそもタウリンの効果についてはエビデンスのないものがほとんどです。タウリンに過度な期待をせず楽しみたいですね(●´ω`●)
著者:エナジー・ドリン君
2001年頃、在米時にダンスシーンを通じてエナジードリンクに出会い感動。 帰国後日本ではネタ飲料扱いだったエナジードリンクの本当の魅力を伝えるために2013年総合サイトを開設。 エナジードリンクマニアとして改めてエナジードリンクを真剣に飲み始め、各国で狩りをして飲み集めたコレクションは世界7,000種類以上。 メディア取材を受ける評論家や専門家としても活動中。