【レビュー】フリスク スパークリング
世界で初めてフリスクを飲料化した「フリスク スパークリング」、完全にネタ扱いにされ不味いと思われがちな商品です。なぜかGABAを多く含み、機能性表示食品にもなっています。
世界中の1,000フレーバー以上のエナジードリンクを飲んできたエナジードリンクマニアはどう評価するか。「飲まなくても読むだけで味がわかる、あとで飲んで答え合わせできる」レビューをどうぞ。
著者:エナジー・ドリン君
2001年頃、在米時にダンスシーンを通じてエナジードリンクに出会い感動。 帰国後日本ではネタ飲料扱いだったエナジードリンクの本当の魅力を伝えるために2013年総合サイトを開設。 エナジードリンクマニアとして改めてエナジードリンクを真剣に飲み始め、各国で狩りをして飲み集めたコレクションは世界7,000種類以上。 メディア取材を受ける評論家や専門家としても活動中。
フリスク スパークリングの味
開栓すると吹き出す清涼感あるラムネのような香り。嫌味のない爽やかなガリガリ君のような香りにも感じます。香りから不味そうな雰囲気はなし。では飲んでみましょう。
口に含むとほんのり酸味と苦味を感じた直後、フリスクの強烈な刺激と強い清涼感が口を抜け喉を通り、鼻を抜けていきます。メントールの清涼感を楽しむ飲料は他にもありますが、さすがフリスク スパークリングはレベルが違います。かなり強め。
何度か口にすると固形の本家フリスクの風味を再現した、意外と秀逸な味付けになっていることにも気づきます。とは言えフリスク スパークリング自体に味はほとんどないと感じる方も少なくないかもしれません。無味フレーバーと表現すると共感できるかも?
この手のネタ系飲料は「まずい」と拡散がちですが、実際はそんなことはなくフリスクそのものの強い清涼感を五感で楽しめる完成度の高い味わいです。
企画段階から「飲むフリスク」としてSNSのバズは狙ったと思いますが、味・香りともに不味さや斜め上の奇抜な味ではなく、中身をゲテモノ飲料にする気はなかっただろうと感じました。フリスクやその他類似商品の強いメントールの刺激と特有の風味が好きなら、そのままの風味をフリスク スパークリングで味わうことができます。
250ml缶、ネタテーマ、デザインの雰囲気からエナジードリンクのようなケミカル系風味を想像することもありそうですが、それもまったくありません。フリスクやその他類似商品をそのまま炭酸飲料にしただけ。特別な味やフリスクのイメージから逸れるような味・香りにはなっていないので安心して飲めるでしょう。
氷入りでさらに清涼感アップ。胃に流れ落ちるフリスク スパークリングの冷感は数倍に増し、体温が低下しているかも!?と内から冷える感覚が心地良い。
日本の夏は既に東南アジアと肩を並べる蒸し暑さです。氷入りのフリスクスパークリングはこの不快な夏から救ってくれそうにも感じるほど。氷入りで飲むのがおすすめです。
フリスク スパークリングの成分
なぜかGABAが28mg含まれていて機能性表示食品となっています。フリスクのシャキッとリフレッシュするイメージからGABAよりもカフェインをイメージしがちですが、なぜGABAにしたのか。
それと個人的に嬉しかったのは無糖だったこと。無駄な糖質摂取は避けたいなぁと思っていたところ本家フリスクと同様に無糖だったのは嬉しい誤算でした。
フリスク スパークリングのデザイン
フリスクのロゴにベースカラーや赤と水色の配色なども本家フリスクのデザインを踏襲した秀逸なデザイン。フリスクの清涼感に炭酸の刺激と爽快感をイメージする泡も描かれています。
文字情報がギッチギチに詰め込まれたデザインで情報量が多すぎるものの、不快に感じるごちゃごちゃ感はありません。誰もが見覚えのあるフリスクらしい雰囲気が感じられ、さらに清涼感ある飲料のコンセプトが伝わるバランスのとれたデザインですね。
GABAと機能性表示食品の部分が「飲むフリスク」のイメージと相まって「未知の飲み物」はのような雰囲気さえ醸し出している気がします。GABAをカフェインに置き換えてフリスクエナジーにしたらもっと悪バズりしていたかもしれないですね。